「わきまえずに声あげて」小池百合子都知事に法改正要望を手交

小池都知事への手交の様子
2021年4月22日、小池百合子東京都知事に選択的夫婦別姓の法改正を知事会などから提言していただきたい旨、要望をお渡ししました。
首長さんの賛同も各地で増えており、知事には特に関東地方知事会や全国知事会から、法改正提言を働きかけていただけないかという趣旨でお願いに上がりました。
知事は、海外出張時に同行した秘書がパスポート名義が違うことで「これは誰?」という混乱が生じた事例や、ジェンダーギャップ120位である問題を交えつつ、国が動くべきという認識を示して下さいました。
また企業経営者らの望まない改姓による困りごとにも心を寄せ、「これからもわきまえずに声を上げていただいて」とエールを送っていただきました。知事会への提言については検討してくださるとのこと、とてもうれしかったです。
 
今回要望を出したのは、以下3団体です。

選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会

【期間延長!】「選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会」賛同署名ご協力のお願い|選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会
2021年4月1日、企業経営に携わる19人が共同呼びかけ人となり、「選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会」を発足いたしました。企業・団体の経営者、役員の皆様、ぜひ賛同署名にご協力ください。>>>署名はこちら<<<夫婦同姓を義務付ける国は世界で日本だけであり、現在は95%女性が改姓をしています。しかし...

共同代表であるサイボウズ株式会社・青野慶久社長が参加。企業経営者らが共同声明を出すために4月1日から署名を集めている旨をご報告されました。望まない改姓による登記や海外渡航の問題、また経営者として従業員の個人情報の二重氏名管理によりミスが生じる問題など、ビジネス面での経済損失についてもご報告がありました。

一般社団法人日本跡取り娘共育協会

現在「女性企業経営者における「夫婦同姓問題」に関する意識調査」を実施しておられる一般社団法人日本跡取り娘共育協会より、内山統子代表理事、パートナーの小松智子さんが参加されました。同協会が行っている調査の中間報告では、女性経営者の約3割が改姓問題で結婚をためらったことがあると答え、8割が選択制を求めている姿が浮き彫りに。さらに親族から事業継承をしている「跡継ぎ娘」のケースでは、社名にもある名字を変えざるを得ないことにより、銀行の融資が受けられないなど、ブランド毀損にもつながっていることが報告されました。

選択的夫婦別姓・全国陳情アクション

 
事務局長の井田奈穂と、成宮八重子が参加し、47都道府県「選択的夫婦別姓」意識調査の中から、東京都の結果についてお伝えしました。東京都民の4人に3人は選択制に賛意を示し、特に20代女性では41.1 %が自身の結婚において「自分は夫婦別姓が選べると良い」と答えています。
 
都民の約75%が選択的夫婦別姓に賛成
 
今回、知事につないで下さったのは、地元・中野区の荒木ちはる都議(都民ファースト代表)です。2019年に私達が東京都議会に提出した請願について、採択にご尽力下さいました。
都議会では請願の願意である意見書がまだ可決しておらず、6月議会に向けて文面を各会派の中で検討いただいている最中です。その中で22日は荒木代表のほか、藤井あきら都議茜ケ久保かよ子都議にもご同席いただき、心強かったです。感謝申し上げます。
選択的夫婦別姓に向け 経営者ら小池知事に要望書
 夫婦が別々の名字を選べるように都知事に陳情です。 「選択的夫婦別姓」に向けて法改正を求める経営者らが小池都知事に要望書を手渡しました。 小池知事は秘書が海外出張の際に業務で使用する旧姓とパスポートの姓が異なって混乱したエピソードを挙げ、現行制度の見直しが必要との認識を示したうえで、関東知事会などからの要望も検討したい...
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