応援メッセージ(駒崎弘樹さん/認定NPO法人フローレンス代表理事)

認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんから
陳情アクションのクラウドファンディングに応援メッセージをいただきましたのでご紹介致します。

「個人のアイデンティティを尊重しあえる社会を作っていきたい」これは様々な社会課題と向き合いながら、未来ある子どもたちを育てる一父親としての願いです

現状では民法で結婚に際して、男性または女性のいずれか一方が、必ず姓を改めなければならないとされています。
でも「人からどう呼ばれるか」は子どもから大人まで、個人のアイデンティティに関わる重要なテーマではないでしょうか。

結婚に際して、姓を変えなくてはならないという決まりは、ある人にとっては大したことではないかもしれません。
でも別のある人にとっては、自分のアイデンティティを揺らがすほどの「大問題」なのです。

多くの場合、男性の姓を選び、女性が姓を変更する場合が多数ですが、こうした現状の民法が女性の活躍にブレーキをかけています。
「たかだか改姓ぐらいで何の不利益が?」と異論を唱える方々こそ、その不利益について我が身に置き換えて考えていただきたい。
改姓する必要が我が身に起こったとき、「名乗る姓を選べる」ということが法的に認められていることの恩恵を想像してみて下さい。

そして、こうした「ある人にふりかかっている問題への想像力」こそが、人々が社会課題を認識する契機であり、社会の多様性を高めることに繋がっているということに気づいていただけたらと思います。

「個人のアイデンティティを尊重しあえる社会を作っていきたい」
これは様々な社会課題と向き合いながら、未来ある子どもたちを育てる一父親としての願いです。

選択的夫婦別姓はそうした社会への1つのステップです。
僕は選択的夫婦別姓の法制化を応援します。