寅さんの町、人情の町。葛飾区議会でも自民党発案による意見書可決!

3月27日、葛飾区議会本会議にて、「選択的夫婦別姓制度の審議を求める意見書」が賛成多数で可決されました。
6名の葛飾区在住メンバーが、1年以上かけて各会派との面会や勉強会などを粘り強く続け、理解を広げてきました。これまでの働きかけの成果が実り、無事に意見書が可決されました。メンバー一同感激で胸がいっぱいです。

意見書可決までの道のり

とはいえ、これまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
2018年11月より、1人のメンバーが活動開始。各会派をまわり、協力を求めましたが、2019年3月の議会では意見書が国会に送付されるための「請願」には至らず、議員へ参考回付されるのみの「陳情」に留まりました。

その後、2019年4月から6月にかけて立て続けにメンバーが増え、6人体制に。再度各会派への働きかけを行いました。

自民党、公明党、区民連合向けの勉強会を順次実施し、区議とのつながりを深めていきました。ターニングポイントは2019年10月、区議自民党の新幹事長に筒井たかひさ議員が就任した際ご挨拶に行くと、「同姓にするか別姓にするかはそれぞれの夫婦が決めればよいこと」と答えてくださいました。

「会派の中には確かに慎重な考えの議員もいるけれど、選択的夫婦別姓の議論が国会で進んでいないのは事実だし、『審議を求める』意見書なら、反対しないんじゃないかな。」

その後、筒井幹事長が中心となって会派内を調整し、今回の議会では議員提出議案として、「選択的夫婦別姓制度の審議を求める意見書」を自民党・公明党・区民連合・共産党が共同提出し、可決の運びとなりました。

葛飾区意見書(PDFダウンロード)

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議長、副議長、自民党・公明党・区民連合・共産党の各会派の幹事長のみなさんと

各会派からの激励コメント

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本会議終了後、自民党・筒井幹事長は
「選択的夫婦別姓制度について、今まで会派内では議論すらしたことがなかったので、話し合う良いきっかけとなりました。根強い反対論もありますが、これは出すべき意見書だと思いました。」
と語ってくださいました。

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公明党や区民連合、共産党の区議からも、「おめでとう、よかったですね!」「みなさんの熱意が伝わりましたね」など、うれしい言葉をかけていただきました。

葛飾区メンバーからのコメント

泣く泣く結婚改姓をしてから20年以上、選択的夫婦別姓制度の法制化を待ち続けています。しかし、もう限界、待っているだけではダメだと思い、陳情アクションへの参加を決めました。途中でくじけそうになることもありましたが、私たちの活動を応援してくださる議員さんが少しずつ増え、そして励まされ、とうとう意見書可決につなげることができました。ご協力いただいた議員さんには感謝の気持ちでいっぱいです。正直、今まで区議会に関心を持ったことがなかったのですが、この活動をとおしてたくさんの素敵な議員さんと出会えたことを本当にうれしく思います。(平松英里子)

name=”rgmbN”>夫婦別姓のため事実婚を実践して7年目です。妊娠中に活動を始めましたが、生まれた子どもはもうすぐ1歳になります。1年半は長かった一方で、活動仲間が増え、区議を通じて地域とのつながりも増え、会派の枠を超えた意見書可決という最高の結果に、ますます葛飾区に愛着を持つようになりました。
今回の活動で「区議は区民の代表である」ことを実感しています。困り事は声を上げれば、親身になって支援してくださる区議が必ずいるのです。今後は区議がどんな仕事をされているのか、日ごろから注視したいと思っています。(上田めぐみ)

活動を進めてきたみなさん、区議会議員のみなさんの実行力が心強く感じます。現状の問題と、選択的な姓による解決ができるという意見交換をし、意見書可決の実現を進めてくださったみなさま、ありがとうございました。
様々な家族の形にたいして、周囲の理解や社会の制度が不足している部分があります。
今後もこのつながりを深め、必要なことを考えて変化していけたらと思います。(滝朝子)

今まで散発的に挙がっていた選択的夫婦別姓の導入を求める声が、形になっています。
夫婦別姓の裁判では、戦法を変え提訴されています。
国会に対する意見書も様々な地方自治体で可決されるようになりました。
本日、2020年3月27日、私が住む葛飾区でも、意見書が可決されました。
ここに至るまでは、熱い志をもつリーダーが、賛同する仲間を集め、議員に対する勉強会を重ねと、苦労を重ねて本日の成果となりました。
国会が審議を拒めない環境が出来上がりつつあります。
最終的なゴールである民法750条の改正に至るまで、声を挙げ続けましょう。
微力ではありますが、私も、声を挙げ続けます。(知念俊成)

活動を始めるまでは、議員と話をするなんて敷居が高く感じていたのですが、お会いしてみると親しみやすい方ばかりでした。話し合いを重ね、意見書を出すまでの道のりは時に簡単ではないですが、地道に理解の輪を広げていくことが最大の近道だということがわかり、とても勉強になりました。(羽賀美樹)

選択的夫婦別姓のメンバーとコツコツと取り組み、また親身に相談に乗ってくれる議員さんも多い中、ようやく可決を迎えられて嬉しいです!(石澤和也)

多様性と人情の町、葛飾

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今回意見書を取りまとめてくださった筒井たかひさ議員はじめ、意見書に賛成してくださった葛飾区議会議員のみなさま、本当にありがとうございました。

葛飾といえば「寅さん」ですが、当時ではちょっと変わった生き方を貫いた寅さんは、まさに「多様性」を体現する人。そしてそんな寅さんを温かいまなざしで見守った葛飾の人びと。人情あふれる葛飾には、多様な人たちを受け入れる土壌があると信じています。

人情あふれる議員のみなさまに支えられた活動となりました。これからも、多様性と人情の町、懐の深い葛飾区でありつづけてほしいと願っています。

構成:Eriko&Ueda

選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局長 井田奈穂より

長かった、本当に長かった。
2018年末からすべての会派を回って、メンバーが一つ一つ疑問を解いて回った成果だと思います。政治活動経験があるメンバーは一人もいません。みなTwitterやWebを通じてこの活動を知り、最初は議員さんに会いに行くのも初めての人ばかりでした。

あまりにも葛飾区が動きそうもなく、自分の出身地の北海道幕別町でお父様が出された陳情、そして共感した町議にご協力いただき士幌町で意見書を決めたメンバーもいます。一番長く働きかけていた居住地の葛飾で決まることはどんなにうれしいだろうと思います。次々メンバーが参加して、膠着状態の時も諦めずに、議員さんたちに会いに行き、気持ちを伝え続けて本当に良かったですね。

Twitterでパスポートの旧姓併記について河野太郎大臣を動かしたメンバーもいます。自身が改姓していないパートナーたちも、メディアに出たり、国会議員に困りごとを伝えに行ったりして、「互いの名字、アイデンティティを尊重したい」という思いを積極的に発信しています。

葛飾メンバーは地元議会にとどまらず、地元選出の自民党広報本部長・平沢勝栄議員にも会いに行き、理解とご支援の言葉をいただきました。

当事者の声を伝えることで国は変えられることを、また一つ、葛飾区メンバーが実証してくれました。誇りに思います。おめでとうございます。