【政治ド素人だった20~30代事実婚カップル】が地方自治体で「選択的夫婦別姓」の意見書を可決させるまで

今回リポートをしてくれるのは、陳情アクションのメンバーでもある『りん&のり事実婚カップル(@itabashibessei)』の妻・りんさん(妻/20代)。

東京・板橋区では、2019年1月に妻氏婚の男性が、そして7月には”りん&のり事実婚カップル”の2人が加わってくれました。

加入したばかりのりん&のり事実婚カップルの2人は「自分の氏名のままで結婚したい」と、ここからものすごいスピードで行動を開始。「20代〜30代の若い世代の当事者として自分たちの声を届けたい」と何人もの議員さんに自分たちでアポを取っては会って直接アピール。さらに議会に陳情(※)をしたことによって、なんと3ヶ月後の10月、板橋区議会において全会一致で「意見書が可決」されました。

今回の記事ではその過程を、りんさんからのリポートという形式でご紹介させていただきます。

※「陳情」とは「選択的夫婦別姓について国会できちんと審議してください、という「意見書」を区から国に出してください」とお願いをすることです。

20〜30代当事者の声を聞いた板橋区議会が全会一致で意見書を可決するまで

りん
2019年6月、結婚の話が行き詰まり、選択的夫婦別姓制度という考え方を知った私たち。

「そもそもなんで結婚したら同じ名字じゃなきゃダメなの?」
「選択肢が増えればいいじゃん!」
「全国から陳情をする動きがあるんだ~。確かに、全国から困っている人たちが声をあげたら変わるかも!

「よし、じゃあ自分たちもやってみよーっ!」

と、7月末からロビー活動を開始!

とにかくその日から、自分たちが住んでいる板橋区の全会派の議員にアポイントを取りまくり!!!受付で対応してくれた区役所職員の方とも顔見知りになるほど区役所に通いました。

ある自民党区議さんからはアポの電話の時点で

「別姓の話ですか?話は聞きますけど、私は反対ですよ」

ときっぱり言われました。

自民党は党として反対しているとは知っていたものの、直接言われると不安になった私たち…。

かなり緊張しながら区役所に向かい、自分たちの想いを伝えました。

「事実婚では子どもができても共同親権が持てず、不安。」
「結婚をしたいと思っているのに現制度では結婚の話が進まない人もいる」

結局1時間近くお話しさせていただきました。最初は懐疑的だった自民党区議の方たちも、最終的にとても理解を示してくれました。

“自分たちの想いは届くんだ!”と実感した瞬間でした。

9月になり、いよいよ、陳情書を提出!陳情書とはなんぞや?というところ始まって、およそ2カ月。あっという間にここまで来ました。

あとは、結果を待つのみ!!!!と思ったら、陳情の後の流れすら知りませんでした。。。委員会と本会議、二度の審議をされるそうで、どちらも傍聴に行きました。

そして10月、採決へ。なんと、、、全会一致で採択!喜びのあまり、2人でジャーーーンプっ♪

こうして板橋区から「選択的夫婦別姓制度を国会で審議することを求める意見書」が無事提出されました。その中にはなんと!!内閣総理大臣も!!!!!全国からの声、これからも届け~~~~~~!!!!

引用:板橋区「選択的夫婦別姓制度について国会審議を求める意見書」

(リポート終わり)

りんさん、のりさんの2人の頑張りで、板橋区議会では国会に対して「選択的夫婦別姓」の審議するよう求める意見書が可決されました。

2人が行ったのは、HPで自分たちの住まいの議員さんを調べてアポを取る。自分たちが困っていることを直接伝える。そして選択的夫婦別姓の誤解を解く(会って話すの大事)。そういったひとつひとつの積み重ねを丁寧に行ったことで、全会一致で可決という結果につながりました。

もしこれを読んでいて自分もこういう陳情をやりたい、議会に訴えたい、意見書を可決させたい、という方がいればぜひ私たちと一緒に活動をしましょう。下記のフォームからご応募ください。事務局長井田と30分のWEBミーティングを設定させていただきます。

自分の住まいの議会に陳情をしたい!
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構成、投稿担当:Y