国会議員の皆様を中心に、6/20「別姓家庭で育った子どもたちの座談会」開催に際して、選択的夫婦別姓についてのお考えを語っていただいた動画です。すべての方に「OK」いただきましたので全公開としました。メッセージをいただいた皆様、本当にありがとうございました。
※動画の順番通りに掲載させていただきました。
野田聖子衆議院議員(自由民主党)
32歳初当選からずっと選択的夫婦別姓の実現を目指してこられた野田先生。別姓家庭で育った子どもたちに対して直接「味方だ」と語りかけられたメッセージ、最初拝見した途端、私は涙出て止まらなくなり、嗚咽しながらお礼メールを書きました。法改正を望むメンバーたちも、涙した者が多くおります。最後にお子さんも出てらっしゃいます。
葉梨康弘衆議院議員(自由民主党)
法務副大臣を務められたご経験から、96年の法制審の答申について20数年経ってしまったため、社会事情も変わり、専門家・実務家を入れた新しい検討、シミュレーションを始めるべきとのお考えを語ってくださいました。おひざ元の茨城メンバーの困りごとにも理解を示してくださいました。
木村弥生衆議院議員(自由民主党)
「子どもがかわいそう」といった根強い反対意見の中で、子ども当事者自身がそうではないと語ることの大切さ、そして姉妹しかいないような場合など「実家の氏」を継承したいという人たちの存在を伝えていきたいと語ってくださいました。常に一貫して力強く選択制賛成を訴えてくださっている木村先生、女性議員飛躍の会でも「頑張りましょうね」と言ってくださり、心強いです。
平沢勝栄衆議院議員(自由民主党)
ご自身が小さい頃や、ご結婚された頃と様変わりした社会の中で、働く女性の立場に立って、これまで「当然」とされてきた夫婦同姓では困る人たちが出てきたこと。「一番大事なことは法律を変えないことではなく、その法律が国民のプラス、幸せになっているかどうかだ」と語ってくださいました。地元の葛飾区メンバーが困りごとをご相談したところ、「だれ一人取り残さない政治は自分の信条だ」と答えてくださり、とてもうれしかったです。
稲田朋美衆議院議員(自由民主党)
6分にわたる熱いメッセージを寄せてくださいました。保守の政治家を自認し、かつては選択的夫婦別姓に反対だったとのこと。しかし当事者の声を聞き、人生100年時代になっている現代で「多様性のある家族を認めていかねばならない」「親と子で姓が違っても家族の絆があるとか、ないとかは違う」とお考えを改められた経緯を語ってくださいました。
2015年最高裁判決文の意図を受けて国会議論を進める中で、「ファミリーネームがなくなる」という反対論に対しては、「婚前氏続称」という概念を取り入れては、というお考えを示されました。「不公平を正すのが国会議員としての使命」という力強いお言葉に、感激ひとしおです。
鈴木馨祐衆議院議員(自由民主党)
「選択的夫婦別姓に対して、気持ちの面でも、実際の利便性の面でも、なるべく問題が起こらない社会を作っていくのが私の基本的なポリシー。選択的夫婦別姓の取り組みを前に進めるために努力していきたい」と語ってくださいました。
鈴木先生は2017年衆院選時から、「賛成」と言い続けてくださり、外務副大臣としての公務もある中、おひざ元・神奈川県議会の意見書可決もアシストしてくださいました。
木原誠二衆議院議員(自由民主党)
「選択的夫婦別姓には『離婚が増えるのではないか』『子どもの福祉はどうなるのだ』という根強い反対論がある一方で、事実婚だからこそ医療の現場や相続の時に不安に思う人たちの声が私のもとにも届いている」と木原先生。
ご自身のスタンスとして「選択肢を持つことによって息苦しくない社会」「生きる場を見つけて、生きがいをもって不安を感じることなく暮らせる社会」を目指されており、「そのために議論をすべきだ」と訴えてくださいました。岸田政調会長にもつないでいただけたこと、感謝しております。
高木錬太郎衆議院議員(立憲民主党)
「選択的夫婦別姓をどうしても実現させたい高木錬太郎です」との自己紹介から始まり、改姓当事者として夫婦別姓で家庭生活を営む中で、お子さんたち3人皆仲良く暮らしておられることを語ってくださいました。
高木先生は、ご自身の改姓の苦痛を含め、選択的夫婦別姓の必要性を何度も国会でも質問され、その思いに森法務大臣も共感を示される場面がありました。
野口敏彦弁護士(選択的夫婦別姓訴訟弁護団)
子どもの頃に聞いたお祖父様の一言から、「なぜ女性だけが名字を変えるのが当たり前なんだろう」という意識が芽生え、選択的夫婦別姓訴訟に携わるようになったきっかけになったとのこと。これからの社会を作っていく子どもたちに「世の中の当たり前」に疑問を持つことを教えてくださっています。
今回のイベントはTBSでも報道されました。