応援メッセージ(ヨス(矢野 洋介)さん/プロブロガー)

プロブロガーのヨス(矢野 洋介)さんから陳情アクションのクラウドファンディングへの応援メッセージ。「選択的夫婦別姓」は多様化社会への第一歩。

 こんにちは。ブログからの収益だけで生活しているプロブロガーのヨスと申します(運営ブログ: ヨッセンス)。
わたしは、22歳のときから今のパートナーと暮らしています。25歳で結婚式をあげましたが、婚姻届は出しませんでした。
なぜなら、「どちらかの姓を変えなければ婚姻届が受理されないから」です。
そのまま「事実婚」という形を5年ほど続けましたが、30歳になって子どもが生まれるときに婚姻届を出すことを決めました。
もちろん、夫婦別姓を選択できない状況の中で不本意な選択でしたが、「子どもが差別を受けるかも?」「子どもが不平等な扱いを受けるかも?」という不安があったからです。
結果として、夫のわたしが戸籍上だけ姓を変え、現在まで旧姓を使い続けています。
実は、25歳で結婚式をあげた当時は「将来子どもが生まれるころには夫婦別姓が選べるようになっているだろう」という期待もあったんですね。
だから、まさか20年経ってもまだ夫婦別姓が選べないままだとは当時は夢にも思いませんでした……。
夫であるわたしが姓を変えたのは、子どもに「序列関係」を感じてほしくないからです。
日本では結婚したカップルのうち95%以上が「女性側」が姓を変えていますが、子どもの目から見ると「女性の姓が男性の姓で上書き保存されている」というふうに映るでしょう。
つまり、母の姓よりも「父(男性)の姓のほうが大切である」ように見えてしまいます。
こういう見えないところで子どもが学んでしまう「男のほうが偉い」「男は社会の主軸」という洗脳を少しでも減らしたい。
だから、そのための第一歩として、まず「夫婦別姓」も選べる社会になってほしいのです。
「オレは男だから関係ない」と思っている男性の皆さんもいるかも知れません。
でも、男性のあなたも完全に「当事者」ですよ!
日本の法律では、男性も結婚して姓を変えることができますし、手続きも「女性が姓を変える」のと全く同じです。
それなのに、なぜ女性ばかりが姓を変えさせられているのでしょうか?
もちろん「女性が姓を変えるべきだ(だって、みんながやっているから)」という同調圧力が日本に蔓延しているからです。
女性への同調圧力が減ることは、イコールで男性への同調圧力が減ることに繋がります。
女性も男性も、性別に関係なく生きやすい社会にするために、どんな境遇の人でも幸せになれる「多様化社会」への第一歩を踏み出しましょう!